公式戦に出る場合は規定に注意!
バスケットボールの公式戦や公式に近い大会に出場したい場合、試合で着るユニフォームは日本バスケットボール協会(JBA)が定めた規定に準拠する必要があります。
例えば、代表的なバスケットボールユニフォーム規定には下のような内容があります。
ユニフォーム規定の例
- 出場するメンバーは、全員が同じデザイン・形状・カラーのユニフォームを着用する。
- 両チームがお互いはっきりと区別できるようなデザインや色合いにする。
- 淡色と濃色の2種が必要。中間色は使用不可。
- 番号は審判やスコアラーが確認しやすいよう視認性が高い書体や色合いにする。
- リバーシブルはは使用不可。
- パンツ丈は膝より上の長さにする(長めのハーフパンツ不可)。
[公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)ユニフォーム規定]
公式の規定は文章のボリュームが多いため、バスケットボールユニフォームをオーダーする際に重要な点について、抜粋してまとめました。
ユニフォームカラー
各チーム、淡色と濃色の2種類以上のバスケットボールユニフォームを用意しておく必要があります。 また、試合の際はチームメンバー全員が同じ色・デザインのバスケットボールユニフォームを合わせて着用します。
シャツ(タンクトップ)およびパンツの色は、前面および背面のメインカラーと合わせる必要があります。 シャツ(タンクトップ)とパンツに使うメインカラーは上下で同じ色にしましょう。
また、リバーシブルのユニフォームは公式戦や協会準拠の大会では使用できません。
淡色
淡色に使う色は「白色」または「白色を基調とした淡い色合い」と決められています。
濃色
濃色に使う色は「白色以外の濃い色」と決められています。
中間色(濃淡に当てはまらない色)
濃淡に当てはまらない中間色を用いたユニフォームを、「淡色」としても「濃色」としても用いることは禁止されています。 白と区別がつくようであれば、「濃色」のバスケットボールユニフォームとして登録する必要があるでしょう。
具体的な例として「グレー(灰色)」、「シルバー(銀色)」の使用は禁止されています。 「ゴールド(金色)」、「イエロー(黄色)」などの色については相手チームのバスケットボールユニフォームと区別がつけば使用可能とされていますが、避けた方が無難です。
避けた方が良い色
- ゴールド(金色)
- イエロー(黄色)
- グレー(灰色)
- シルバー(銀色)
なお、番号・チーム名・模様などの部分に、サブカラーとして中間色を使用できると記載されています。
模様・柄・デザインなど
審判やスコアラーが番号を確認できるよう、模様・柄・デザインの場所や面積には厳しい制限があります。
シャツ(タンクトップ)
- 胴体を横切る切り替えの幅10cm以内
- 肩周りの切替えの幅は肩の線から15㎝以内
- 脇の切替えの幅20㎝以内
なお、番号とデザインは重ならないようにし、5cm以上離す必要があります。
パンツ
- パンツの脇の切り替えの幅20㎝以内
- パンツの腰の切り替えの幅20㎝以内(ゴム部分も含む)
- パンツの裾の切り替えの幅15㎝以。
パンツ丈は膝より上の長さにする必要があります(長めのハーフパンツは不可)。
マーク・マーキングプリント
番号
シャツ(タンクトップ)前面に1ヶ所、シャツ(タンクトップ)の背面に1ヶ所ずつ配置することが必須です。
番号に使う数は「0」から「99」までの数字に加え「00」が使用できます。「03」や「08」など、1桁目に「0」を付けることはできません。
番号の色
選手番号の色は、シャツ(タンクトップ)の色と明確に区別できるよう、彩度やコントラストに注意しなければなりません。
番号に縁(フチ)を入れることは可能ですが、番号だけでもユニフォームのメインカラー区別できるようにする必要があります。
また、番号を四角形や円形などで囲んだり型抜きしたりすることは認められていません。
番号の縁(フチ)
- 一重の縁(フチ):可能
- 二重の縁(フチ):可能
- 立体に見えるような縁(フチ):不可
- 影のような縁(フチ):不可
番号のデザイン・大きさ
- 前面:高さ8cm以上
- 背面:高さ16cm以上
- ※縁(フチ)は高さに含まない。
審判やスコアラーがはっきりと識別できるような視認性の高いデザインで、チームメンバー全員が同じデザインの番号を付ける必要があります。
また、それぞれの数字の幅の最も狭い部分は2cm以上とされています。番号は視認性の高いフォント(書体)にするよう注意しましょう。
その他注意事項
新規定よりパンツに番号を付けることが不可能になりました。
また、番号の配置位置は、デザイン部分から5cm以上離す必要があります。
チーム名
- シャツ前面に1ヶ所2行まで配置可能
- シャツ背面に1ヶ所2行まで配置可能
- 前面・背面とも[1行:高さ8cm以内]/[2行:各行高さ6cm以内]
チームロゴ
- シャツ前面に1ヶ所配置可能
- パンツに1ヶ所配置可能
- ロゴの大きさは20㎠以内
メーカーロゴ
- シャツ前面に1ヶ所配置可能
- パンツに1ヶ所配置可能
- ロゴの大きさは20㎠以内
選手名
- シャツ背面に1ヶ所1行まで配置可能
- 1行のみ:[高さ6~8cm以内]
都道府県・都市・地域名
- シャツ前面に1ヶ所2行まで配置可能
- シャツ背面に1ヶ所2行まで配置可能
- 前面・背面とも[1行:高さ8cm以内]/[2行:各行高さ6cm以内]
広告・スポンサー
- シャツ前面に1ヶ所まで配置可能 大きさは320㎠以内
- シャツ背面に1ヶ所まで配置可能(同ヶ所2種まで可能) 大きさは2種合計320㎠以内
- パンツ前面右側下部に1ヶ所まで配置可能 大きさは100㎠以内
靴下・ソックスの規定
デザイン・形状
靴下(ソックス)はシューズから見える状態にする必要があり、シューズインソックスやフットカバーのような短いソックスは使用できません。
カラー
シャツ(タンクトップ)およびパンツとは違うカラーも認められていますが、チームメンバー全員が同じカラーのソックスで統一する必要があります。
バスケットボールユニフォームのカラーと同じような色合いの一般的な無地スポーツソックスを、人数分揃えるのが無難かと思います。
最後に
いかがでしたか?
かなり細かい規定だとは思いますが、こちらの記事は規定を抜粋したもので、実際にはさらにたくさんの項目が細かく書かれています。
規定に対してデザインや表示内容を合わせていくのは大変な作業ですが、せっかく公式の大会に参加するなら、時間をかけてしっかりと準備して、失格にならないようバスケットボールユニフォームを揃えていくのが良いでしょう。
また、参加する大会によっても、バスケットボールユニフォーム規定に「どれだけ準拠するのか」「別途規則があるのか」など、細かい仕様が異なります。
当店ではある程度、バスケットボールユニフォーム規定に準じたご相談はいただけますが、大会に出場するにあたっては、お客様ご自身で「大会の公式規定を熟読する」、「参加予定の大会担当部署へ問い合わせる」など、入念な確認の上デザインのご相談と最終的なオーダーをいただけますと幸いです。